若葉の季節に

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岐阜城を冠した金華山は岐阜市のシンボルです。教会の門からは真正面に仰ぎ見ることが出来、四季折々の変化が楽しめます。山は常緑樹が多いそうですが、春にはあちらこちらに霞みの雲がかかったように桜が咲き、五月を過ぎると、「岐阜市の木」ともなっている「ツブラジイ(どんぐりの木)」が一斉に薄黄色の花をつけて、山はその名の通り黄金色に輝きます。

さて、春は節目の季節。我が家では、末の娘が天理大学を卒業し、母校である天理高校の女子寮(歴史ある東寮が移転し、その名も新たにみのり寮となりました)の生活指導員としてお仕込み頂くことになりました。今年一月からは卒業間近の大学生活と、修養科の二足のわらじを履いて、慌しい日々を心勇んで勤めてくれ、心から嬉しく思いました。

数えれば、親の手元を離してすでに八年が経ちました。三人兄弟の末っ子で甘えん坊の娘は、高校時代、寮生活になじめず、先生方や幹事さんに大変ご迷惑をおかけしました。私たち夫婦も度々呼び出され、ずいぶん気をもんだものでした。そんな娘が大学四年生の時、あこがれの台湾留学が叶い、「帰ってきたら、お父さんの言うことを聞くんだよ」という主人の言葉を胸に刻んで、一年間をかの地で過ごしてきました。台湾は娘からすれば曾祖母、吉福ヤスがかつて布教した土地。祖霊様のお見守りのお陰もあったのでしょう。たくさんの素晴らしい出会いを頂いて、思った以上にたくましく成長して帰ってきてくれました。

卒業後の進路は、主人との約束通り、親の思いに素直に心を定めてくれました。本当に教祖のお導き下さる道は決して無駄というものがないのだと、改めて感じました。思えば高校時代、流した涙、辛かった思い出は、この度の御用を務めるため、娘にとって必要な道中であったのだと思います。

娘は、今まで多くの人に支えられていつも明るい日向を歩いてきました。これからは誰かの陰になって、しっかり踏ん張り、支えることの出来る女性を目指してほしいと願っています。

若葉も微妙に違う色合いの濃淡があってこそ、深みがあって美しいのです。人ならば尚のこと。見えない所で真実誠を尽くす徳積みが、人生の深みとなって、その人を輝かせてくれるのだと思います。


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-『陽気』信仰随想 2009年度, 子育て

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