人生相談 子育て

思春期を迎えた娘との関わり方

相談文

高校生の娘は最近、彼氏ができたのと同時に、家の門限を守らなくなりました。これまでは、しぶしぶでもきちんと守っていたのですが、この春休みから門限である夕づとめの時間を過ぎるようになりました。9時や10時に帰って来ることも少なくありません。「ただいま」も言わず気が付いたら家の中にいるということもあります。話を訊いても「友達と勉強していた」「別にいいじゃない」と、素っ気ない態度を取るのです。思春期の今、娘には自由にいろいろな経験をさせてやりたいと思う一方、心配でたまりません……。私は何をどうしたらいいでしょうか。

回答文

思春期は誰もが通ってきた道なのに、通り過ぎてしまうといつの間にか忘れてしまっていますね。恋をしたり、失恋したり、友達には話せても、親には秘密にしておきたいことがあったり、自分の心のバランスを取ることができずに不安定でもありました。私たちの親も、「うちの子は何を考えているのだろう。どうしたら親の思いが伝わるのだろう」と、思いあぐねた日々を過ごしていたのかもしれません。

さて、娘さんの変化にどんなにかご心痛でしょう。お手紙によれば、今までが優等生タイプだったそうで親の手を煩わせることもなかったのでしょうから、落差に驚かれるのも無理はありません。しかしここは、じっくりと落ち着いてことにあたりましょう。

まずは、父親であるご主人と相談なさいましたか。親神様は、夫婦の間に子どもを授けてくださるのですから、二人の心を合わせることが何より肝心です。じっくりと話し合い、ご主人の力もいただけたら心が落ち着くと思います。また、小さい頃は日々の些細なことまで親がかりであった子どもも、思春期を迎え自立への道を歩み始めると、少しずつ親のことも距離を置いて見る目が出てきますね。母親としては寂しい気もしますが、成長しているからこそで、お互いの関わり方も変化の時期に来ていると認識しましょう。

 挨拶や会話が減ってきたと感じておられるようですが、返事はしなくても親の言葉は耳には届いています。温かい言葉を、できるだけ短いフレーズにしてかけ続けることが大事だと思います。目に見えないことが多すぎて心配でしょうが、娘を信じていることも伝えたいですね。

 しかし、どんなにしても最後は教祖に守っていただくしかありません。親の成人に努めていただくことはもちろんですが、娘さんにも、夏の学生生徒修養会への参加を強くお勧めします。元の親のぬくもりの中、同年代の友達から受ける刺激で心の靄も晴れることでしょう。

 子育ての道中は悩みの連続ですが、「教祖に使っていただくようぼくを育てる」というぶれない目標を持ち続けていただきたいと念じます。

『天理時報』人生相談 回答者:吉福多恵子

あなたからのお悩み相談を承ります

天理教濃飛分教会は、岐阜県岐阜市青柳町にある天理教の教会です。
当教会では、信者であるなしに関わらず、お悩み、ご相談を承っております。

お悩み相談はコチラから

天理時報のご紹介

『天理時報』は、陽気ぐらしのための情報をお届けする新聞、天理教の週刊機関紙です。

この新聞には、天理教の動きや信者の活動が紹介されるとともに、現代社会のさまざまな問題に対する信仰的な考え方、身体と心の悩み相談、私たちの未来のために今何が必要かなど、みんなが助け合って幸せな暮らしをつくるためのヒントが満載されています。
天理教を知らない方でも、日常の暮らしの中で明るく生きる手掛りがきっと見つかります。
毎週日曜日発行。一般の新聞と同じ大きさで、6ページです。1年間で約50回、お手元にお届けします。

新規お申し込みの場合、初年度の年間購読料は4,560円です。

購読を希望される方は濃飛分教会までご相談ください。

-人生相談, 子育て