長男の結婚についての相談

相談文

 長男の結婚についての相談です。間もなく40歳を迎える長男が、まだ結婚していません。現在、交際中の相手はいるようですが、私たち夫婦に紹介する様子はありません。夫は長男に対して「教祖130年祭を勤め終えたら、会長職を譲りたい」と言っています。しかし、結婚の見通しが立たないままでは、先行きが不安です。長男がご縁を頂くには、親として何をどうしたらいいのでしょうか。(60代・女性)

回答文

 40歳を迎える息子さんの結婚がまだ決まらないことで、さぞご心配なことでしょう。お察しいたします。

 しかし、相談文を拝見していると、息子さんは決してご縁がないわけではないのですね。お付き合いをする方はいらっしゃるものの、結婚にまで踏み切れないでおられます。その原因は何かと考えると、きっと息子さんは、とても真面目で、人のことを思いやる気持ちの強い人ではないかと思います。だからこそ、今までご両親に紹介した女性が、信仰に否定的な考えを持っていることと、家族の思いの間に立って、結局踏ん切りがつかなかったのではないでしょうか。現在お付き合いしている女性を、ご両親に会わせるつもりがないというのも、その心の葛藤の裏返しではないかと推測します。

 一方、あなたも、そんな息子さんの気持ちに気がつきながら、会長であるご主人からの後継についての思い、家族の思いなどもよく分かるだけに、間に立って辛いことでしょう。家族も心配しながら、それを口に出せずにおられます。どうも、みんなが言いたいことを飲み込んで、鬱々とされているような気がしてなりません。

 結婚は、第一に二人の心がしっかりと寄り合うことが大切なのですから、周りは温かい目で見守りながら、待つ時間も必要だと思います。

 また、あなたや周りの人々は、息子さんの年齢が上がってきて、「会長を後継する前に、何とか結婚していてほしい」と思われるのは無理のないことだと思いますが、そうではなく、息子さん自らが教祖の道を辿らせていただくことを心に定めて、ついては、その伴侶となる人をご守護いただきたいと願う、その順序のところに親子の気持ちのすれ違いのないように、しっかりと話し合っていただきたいと思います。結婚の話は、切り出しにくくても、道を通ることについてのご長男の思いを聞き、また親の思いも話すことで、これから何ができるのか、見えてくるのではないでしょうか。

親の陰での祈りは大きいものです。お日様のように明るい心を皆に映していくのは、母親の役目ですね。

『天理時報』人生相談 回答者:吉福多恵子

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