天理大学ラグビー部のスローガン「一手一つ」とはどういう意味?【天理教の教え】

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第57回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の決勝戦で初の全国制覇を狙うのは、天理大学ラグビー部ですが、このチームのスローガンは「一手一つ(いってひとつ)」です。

一手一つ?一般的には聞き慣れない言葉ですよね?

今回は、一手一つとはどのような意味なのかを解説したいと思います。

一手一つの意味とは?

「一手一つ」という言葉は、天理教の言葉です。天理教教典に、

 一つに心合せるのは、一つの道の理に心を合せることで、この理を忘れる時は、銘々勝手の心に流れてしまう。
一手一つの心に、自由の守護が頂ける。いかに多くのものが相集っても、一手一つの理を欠くならば、親神に受け取って頂けない。人皆、相互に一つの道の理に心を合せ、互立て合い扶け合うてこそ、陽気に勇んで生活して行ける。真の陽気ぐらしは、ここに全うされる。

と述べられている通りです。

まず、「一つに心合せるのは」とあるとおり、一手一つとは、「みんなの心を一つに合わせる」ということです。

しかし、ただ単に、一つに合わせたら良いのではありません。どのように心を合わせるのかと言うと、「一つの道の理に心を合せる」と言われているとおり、誰か一人の人に合わせると言うのではなく、「道の理」つまり、親神様の思し召しに一人一人が合わせていく事で、結果的にみんなの心が一つに合うと言う事です。

親神様の思し召しに心を合わせていく事で、私たち人間はお互いに立て合いたすけ合うことができ、それが「陽気ぐらし」につながるのだと言われているのです。

この一手一つの一番のモデルは元初まりのお話です。

この元初まりのお話の詳しい内容は、以前「世界と人間はどのように創造された?」と言う題で、YouTube動画をアップしていますので、まだご覧になっていない方はぜひそちらをご覧ください。

この人間創造のお話の中で、月日親神様は、うを、み、しゃち、かめ、うなぎ、かれい、くろぐつな、ふぐと言う八つの道具を寄せ、人間創造という大事業に協力してくれないかと頼みましたが、皆最初は苦労することを嫌がって承知をしませんでした。しかし、親神様の説得により、一旦協力することを決めた後は、親神様の思し召しに心を一つに協力をしました。つまり、これらの八つの道具衆が親神様に心を合わせ、一手一つのお働きをすることによって人間世界創造という大事業が成し遂げられたと言えるのです。

ここで大事なポイントは、みんながみんな同じことをすることが一手一つだというわけではないということです。

この点について、二代真柱様が、

先ず一手一つというお言葉がどんな時に使われたか。(中略)皆が皆、同じ事をするのではなくて、男は男、女子は女子、年寄りは年寄り、若い者は若い者、そのあてがわれたる天の理に従って、その歩みを一つの心、喜びに結ぼれ合い乍ら、そして協力して進んで行くのが天理である事を仰しゃったのであります。
(昭和30年4月21日 天理教青年会第三十一回総会に於けるお言葉)

と述べられているとおりです。

物事を一手一つにすすめていくことが如何に大切かということは、二代真柱様が昭和32年にようぼくの三信条

  • 神一条の精神
  • ひのきしんの態度
  • 一手一つの和

の一つの項目として挙げられていることからも明らかです。

また、将来のようぼくである少年会員に、小さい頃から習慣として身につけるようにとの思いから、少年会員の誓いの言葉もこのようぼく三信条からなっています。

私は天理教少年会員です。
教えを守り
ひのきしんにはげみ
互いにたすけあって
立派なようぼくに育ちます。

この「教えを守り」が神一条の精神であり、「ひのきしんにはげみ」がひのきしんの態度であり、「互いにたすけあって」が一手一つの和に対応します。

このことからも、「一手一つ」ということが天理教を信仰する者として如何に大切なことかということがお分かりいただけるのではないかなと思います。

一手一つと天理ラグビー

さて、皆さんは、1月2日の明治大学対天理大学のラグビーの試合はご覧になったでしょうか?

後半35分頃、アナウンサーと解説のお二人がこのような会話をされました。

関西リーグの最終戦を戦った同志社試合後の会見、それから この選手権の初戦の流通経済大の試合後の会見でも共に天理のプレッシャーを感じたという言葉が聞かれたんですがこの辺りでしょうかねぇ。

そうですね、揃って皆んなが出ている。一人ひとりのタックルと言うよりはディフェンスラインが本当に揃って圧力をかけていると言うのが特徴的ですね。

今大会の試合において、天理大学のラグビー部員は、それぞれ自分の役割を果たしながら、まさに「一手一つ」にディフェンスしていました。

また、攻撃の場面でも、特定の一人がボールを持って突破していくのではなく、「一手一つ」になって、全員でボールを前へ前へと運んでいる姿が印象的でした。

さて、この天理大学ラグビー部を創設されたのは二代真柱様です。

二代真柱様の著書をまとめた『六十年の道草』という本に面白い事が書かれていましたので、ご紹介します。

大正十四年の秋であったかと思います。語学校のラグビーなるのも、この中学校へ持ってかえったのが機縁となり、同時に始めたのでありました。かくて、
中学校は純白
語学校は純黒
それに、それぞれ他の色で天理のマークをつけるようになったのも、別に深い考えもなく、また生徒諸君に相談もなく、私達が勝手に決定して注文したユニフォームを学校に渡したように覚えています。
「蹴球十年史」(天理中学ラグビー部編)昭和十二年刊

この中学校というのが後の天理高校で、語学校というのが後の天理大学です。あの天理高校の真っ白なユニフォームも、天理大学の真っ黒なユニフォームも二代真柱様がお決めになったものだと知ると感慨深いものがあります。

また、

この運動場で初めてラグビーボールを蹴ったのは大高の連中ではないのであります。私が中学四年頃だと思いますが、二夏ほど続けて明治大学のラグビー部がやってきました。(中略)近ごろ大いに覇を誇っている明大のラグビー部もこの運動場を揺籃(ようらん)としたかと思うと、ちょっと懐かしい思いも致します。

と、何と明治大学のラグビー部がかつて二夏続けて天理高校のグラウンドでラグビーの練習をしたと述べられています。もし、二代真柱様が生きておられて、1月2日の試合をご覧になっておられたら、どんなにびっくりされただろうと思います。

さらに、

「天理中学が優勝しました」
本年の正月、ラジオを通じてこのアナウンスを聞き、その実況を耳にして、私は我ながら私の耳を疑い、我が事のように血潮のわきたつ思いがしました・・・。
「蹴球十年史」(天理中学ラグビー部編)昭和十二年刊

と創部10年目となる昭和11年1月7日、第18回全国中等学校大会にて天理中学ラグビー部、今の天理高校ラグビー部が初優勝した事を我が事のように喜んでおられます。

来る、1月11日、国立競技場にて、第57回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の決勝戦が行われます。天理大学ラグビー部が一手一つに試合にのぞみ、創部以来初の優勝することができるようにしっかり応援したいと思います。

このサイトでは、天理教の教えを分かりやすく解説しています。

また、天理教のこんなことが知りたいということがありましたら、メッセージを送っていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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