相談文
先日、娘が通う小学校の保護者会で、あるママ友から「あなたと最初に会ったとき、絶対に話したくないと思った」と言われたのです。「過去のことだから、悪く思わないでね」と笑っていましたが。私は仲が良いと思っていただけにショックでした。思い返せば、過去にも同じようなことが数回ありました。人と話したり、親睦を深めたりすることは苦手ではありませんが、相手に与える第一印象が良くないのだと思います。どうすれば、第一印象を良くできるでしょうか。(30代女性)
回答文
ご主人の転勤、さぞかし気苦労も多かったことでしょう。有り難いことに娘さんには友達ができ、新しい学校にもなじめたことで、ひとまずホッとされたと思います。それなのに、あなたの方がつまずいてしまいましたね。ママ友達の言葉には絶句しました。「絶対話したくないと思った」とは、何という心ない言葉を投げかける人でしょうか。いくら過去形であろうと、相手を思いやる気持ちに欠けています。
とはいえ、ここで怒っていても問題解決にはなりませんから、今はこのようなことを何度も言われてしまうあなた自身を見つめ直してみましょう。お手紙を拝見すると、誰にでも積極的に話しかけたりできるのは素敵なことですね。きっと明るくておしゃべりが好きな方なのでしょう。ところが、自分では仲の良い友達だと思っているのに、どうも相手はそう思っていなかったりするようですね。相手からの思いがけない言葉を受けて、第一印象が悪いからだと自分を分析されているのは、なかなか出来ることではないと感心します。私も、第一印象というのは大事だと思います。笑顔、言葉遣い、仕草などが思いつきます。あなたの考えている第一印象とはどんなでしょう。今ならちょっとネットを開くだけで、第一印象を良くする方法はいくらでも書かれています。自分にはこれが足りないと思われることがあれば、どんどん試してみればよいでしょう。
しかし、そうした外に表れるものを支えているのは、目に見えない心ではないかと思います。ようぼくであるあなたなら、教えを胸に、毎日を丁寧に生きていく中に培われる人をたすける、人を思いやる心です。
「絶対話したくないと思った」という友達の言葉を謙虚に受けとめれば、あなたは相手の気持ちを推し量ることなく、自分の思いだけで話をしているのかもしれませんよ。「嫌われたらどうしよう」と気を遣い、軸足を自分に向けていたら、相手の気持ちは見えません。
朝な夕なに「今日も誰かのお役にたてますように」と神様に心を届ける。そんな見えない力が、きっとあなたの第一印象を変えてくれることでしょう。
『天理時報』人生相談 回答者:吉福多恵子
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