天理教とは? 生き方

天理教の基本教理(基本的な教え)とは?

「天理教とはどんな宗教?」とか「天理教とはどんな教えなの?」などと聞かれることがよくあります。

そんな時、

  • 世界中の人が陽気に暮らせる世界を目指しています
  • 仏教、神道、キリスト教ではありません
  • 奈良県天理市に本部があります
  • 人間を創造された天理王命様を進行しています

などと返事をしても、聞いた人からしてみたら「ふーん」ぐらいの反応で終わってしまいます。
それもそのはず、この答えは、情報としては間違っていないかもしれませんが、質問した人にとって有益な情報ではないからです。

せっかく興味を持って質問してくれた人に少しでも有益な返事をしたい。

そこで、こんな答えを用意してみました。

人間が幸せになる方法を教えていただける宗教です。

「どの宗教もそうなんじゃないの?」と言われるかもしれませんが、実際、そうなのだから仕方がない。

「じゃあ、どうすれば幸せになれるの?」と言われる方には、「かしもの・かりもの」と「八つのほこり」をご紹介します。その中でも、『信者の栞』に掲載されているお話が一番簡潔でわかりやすいと思います。

私は、これを毎朝拝読して、心に修める努力をしています。

全文をPDFでダウンロードできるようにしましたので、A3用紙に印刷して、これを読んでいる皆さんも、毎日拝読されることをお勧めします。

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信者の栞をおすすめする理由

私が、信者の栞の「かしもの・かりもの」「八つのほこり」をおすすめするのには、2つの理由があります。

1つ目の理由は、この文章が、教祖から直接お話を聞かれた先人の先生方が説いておられたお話にかなり近いものだと考えられるからです。

この文章は、諸井政一さんという方の文章をとりまとめた『正文遺韻』に掲載されている「教の理」とほぼ同じ文章です。

政一さんは、明治21年、教祖が現身をかくされた翌年から、若干12歳で本部で青年づとめをしながら、先人の先生方のお話を聞いては文章にまとめた方です。

「教の理」は、政一さんが妹であるろく子さんに神様のお話の練習用として送った文章です。

つまり、この信者の栞に掲載された「かしもの・かりもの」「八つのほこり」は、教祖から直接教えていただいたお話に近いものだと考えられるというわけです。

おさづけの理をいただいた方がまだまだ少なかった時代、このお話を聞いて病気や困った事情をたすけていただいた方々が沢山おられます。

このお話を読んで、実行すれば、必ず幸せになれるはずです。

2つ目の理由は、この文章のことを知らなければ、教典を読んでも意味がわからない部分があるからです。

天理教教典には、「教の理」という単語が5回出てきます。

 かくて、教の理が胸に治まり、心が次第に成人するにつれて、大難は小難に、小難は無難に導かれる親心が、しみじみと感じられて、今まで喜べなかったことも、心から喜べるようになり、今まで楽しめなかったことも、心から楽しめるようになる。

 親神のてびきによって信仰に入り、教の理を聴きわけて、かしものの理もよく胸に治まり、心のほこりも次第にぬぐわれ、いんねんの悟りもついたなら、ものの観方が変わってくる。

 身上を病んで苦しむ者に、さづけを取り次ぎ、せんすべない事情に悩む者に、教の理を取り次ぐのが、よふぼくの進む道である。それは単に、あの痛み、この憂いを除くだけではなく、寧ろ、かかる苦しみを見せて頂いている、その人の心を、しんからたすけさせて貰うのである。

 されば、会長の使命は、常に元を忘れずに、自ら進んで深く教の理を究め、心を治めて、道の先達となり、誠真実をもって、人々を教え導くにある。かくて、その徳に薫化された人々の心は、自と成人し、共に和し共に結んで、教の実は挙げられて行く。

 親神にもたれ、教祖を慕い、教の理を省みつつ、互に心を合せ扶け合うて、陽気に生活すならば、ここに、たのもしい道が現れて、その喜びは世界にひろまって行く。親神は、これを望ませられる。

いかがでしょうか?天理教を信仰する者として、「教の理」というものがいかに大事なものかがよくわかりますよね?

この「教の理」というのは漠然とした「教理」ではなく、信者の栞に掲載されたこの文章を指していると考えられます。

天理教教典を読むより先にこの文章を心に修めておくことがいかに大切かお分かりいただけたのではないでしょうか?

毎朝拝読するには少し長い文章ですが、皆さんも、ぜひ、この文章を暗記するくらい読んでみてくださいね。

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