今月の目標

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わが家は5月から10人家族になりました。デイサービスに通う母と、私たち夫婦と息子夫婦。それに学校へ行っている子供たちも4人います。大人がそれぞれに仕事や予定を抱え、子供たちも学校行事などで結構忙しいのです。みんながお互いの予定を共有しておかないと、様々な行き違いが起こってきます。

例えば、今度の金曜日から三日間は私たち夫婦が車でお出かけ。息子は日曜日に会議。同じく日曜日に、嫁はスポーツ少年団に入っている孫の試合で車出しの当番が当たっている。それぞれの予定をみんなが分かっていると、二台ある車は出払うので、会議の息子は電車で移動し、家に残っている者の食事は誰が担当するかなど、前もって決めておくことができ、とっさに困ることがありません。

そこで、家族10人分の「今月の予定」を壁に貼り出すことにしました。これで一目瞭然です。ほかの人の予定も見て、お互いに自分の予定を譲り合うこともできます。これは家族の素敵な習慣になると直感しました。

毎月の予定を張り出した時、毎月の目標も貼り出してみてはどうだろうかと思い立ちました。以前、孫たちに、勉強と生活について「今月の目標」を書いてもらったことがありましたが、私の熱意が足りず、予定表を作り忘れたりして、結局途中でうやむやになってしまったことがありました。

今度は大人も入れて10人ですから、ますます難しいかなと思ったのですが、とにかく実行あるのみと、みんなに提案してみました。

A4の紙一枚に、10人が一行ずつ書くだけのシンプルな表を作りました。みんなに回すと、想像したより嫌がらずに書いてくれました。

「7時40分までに家を出る」。前日に学校への準備はできているはずなのに、朝食や歯磨きに手間取り、また他のきょうだいに気をとられたりして、なかなか時間通りに家を出ることのできない小学二年生の孫が、自分の問題をしっかり見つけて目標を決めました。

 5月から家族になった里子は、「部活を早く決める。朝早く起きる。6時30分までに」と、今いちばん気になっていることやできていないことを解決しようとする意欲が見えます。

「68キロを目指す」。以前ダイエットに成功した夫は、最近リバウンドの傾向があり、堅い決心です。

 2歳の孫の目標は、お母さんが書きました。「全力で遊ぶ」これもいいですよね。最後まで空白だった息子の欄も、ようやく埋まりました。「暑いと言わない」。こうして出来上がった「今月の目標」を、「今月の予定」の横に貼り出しました。

 さて、それぞれがとても良い気づきで、今月の目標が出来上がったので、よく投稿するSNSに写真付きで「今月の目標」の経緯を書きました。すると、意外と多くの反響がありました。

 自分の家でもやってみたいとか、家族だけでなく色々な集まりでも使えるのではないかという意見もあり、とても嬉しく思いました。

 そんな中で、「暑いと言わない。これはいいですね。私の父は『天気に不足してはならない。天気に不足する者は、すべてのものに不足するから心せよ』といつも言っていました」と、私より年上の方からこんなコメントをいただいてハッとしました。

実は10人の目標の中で、私がいちばん「これはどうかなあ」と思っていたのが、「暑いと言わない」だったのです。

 思いのほかの反応を元に、よく考えてみました。私たちはお天気の不足をつい口に出してしまいます。「暑くてやり切れませんね」「寒くて困りますね」。ちょっと長雨が降っても、日照りが続いても、自分にとって都合が悪ければ不足のタネとなり、それが人と会った時のあいさつにさえなってしまっているのは、いけないことだと気がつきました。

 お天気はいくら変えようとしても、人間の力で変えられるものではありません。変えることのできない、神様の領域にまで不足をしているようでは、他にどんなことが起こってきても、何のかんのと不足をしてしまう。いわば不足グセのついた人間になってしまうという、人生の先輩からの戒めが深く心に届きました。

 やがて、一ヶ月が経ちました。たった一行の目標、しかし効果は絶大でした。

 小学二年生の孫は、毎朝の教会のおつとめを済ませると、時計に目をやりながら準備を整えて、7時40分にはきちんと家を出発することができるようになりました。5月から家族になった里子も、姉と同じ茶華道部に入ることを自分で決め、朝もひと言声をかけるだけで、今までよりすんなりと起きられるようになりました。何ごとも有言実行の夫は、しっかりと目標の体重をクリアしました。

気になるのは、「暑いと言わない」と目標を立てた息子です。暑がりで、人が汗をかいていない時でもタオルを手放せない彼が、「ここ一ヶ月、だんだん暑いと言わないで過ごせるようになったよ」と報告してくれました。

 何と素晴らしい。心に決めることで人は変われるのだと、大いに感動しました。

気がつけば親の信仰を受け継いで、教えの世界に身を置いている私ですが、時に信仰心を試されるような出来事や出会いがあり、それが人生の節目となって今日の日があるのだと感じています。

心臓の病気がわかった時、人間関係に悩んだ時、家族や大切な人たちに困難が起こってきた時、あらためて教えを求め、教えに向き合い、親なる神様を信じる心を定めて実行することで、心がたすけられたと思います。

人間に許された心の自由、目には見えない心の使い方が、私たちの幸せを決めると言っても過言ではないと思います。

さて、7月も末になり、次の目標を立てるにあたり、一ヶ月の区切りではなく、子供たちに合わせて「夏休みの目標」を家族で立てました。

「目指せ、67キロ台」「感謝の言葉を口にする」「間違いを放っておかない」いい目標がいっぱい出てきました。

だらけてしまいそうな時期ですが、壁に貼り出された「夏休みの目標」が、みんなの心をキリリとしてくれるように、私は声掛けを忘れないようにしたいと思います。

そうそう、息子の目標は「暑いと言わない」の継続だそうです。不足グセがつかないように、私も便乗してみようと思います。

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