南の島で考えたこと

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ひのきしんスクールの御用で、初めて沖縄に行きました。
到着したのがちょうど8月15日の終戦記念日で、毎年この日に開かれる「祈りと平和の集会」(沖縄で戦争の犠牲になった方々を宗派を超えて追悼する会)に誘っていただき、霊様方に献花を捧げてきました。
また、その後は沖縄南部戦跡をあちこち案内していただきました。おかげでひめゆり部隊の手記や、沖縄の人なら誰もが知っているという太田海軍司令官の「沖縄県民カク戦エリ」という電文に出会い、自然と涙が溢れると共に、大きな衝撃を受けました。

64年を経た今、沖縄は美しい海と豊かな自然を取り戻し、多くの人々を魅了してやみません。しかし私たちは、あの日、一木一草に留まらず、沖縄の心までをも焼き尽くしたという戦争、沖縄の深い悲しみの歴史を忘れてはならないと思いました。名も知らぬ人々の犠牲の上に、今日の平和があることを、南の島が教えてくれました。感謝と共に、平和の尊さを、必ず後の世に伝えていくことが大切だと改めて感じました。

さて、信仰の世界でも、親から子、子から孫へと、救けていただいた喜びを伝えていくことは、容易ではありません。代を重ねて信仰するうちに、大難は小難に、小難は無難へとご守護いただいているはずなのに、ややもすると、今の結構さが当たり前になってしまうことはないでしょうか。

我が家の初代である祖父母は、初めてこの道の話を聞いた時、子どもにだけは家の悪いいんねんを継がせたくないという強い思いでこの道を通ってくださいました。次々と与わる子どもが、次々と出直す逆境の中で、父が「どこに信仰の喜びがありますか?」と食ってかかった時にも「子があればこそ、おたすけに励まにゃならん」と揺らぐことのない信念で、黙々とおたすけに励み、子どもらに道を映していかれたと聞きます。「あんなこと聞かなければよかった。」後年、ずっと父は後悔していました。

初代や親々の徳積みのおかげで今日の我が家があるのです。可愛い盛りの孫が、無邪気に手を合わせる姿を見るにつけ、我が家の信仰の元一日を、初代の心を、子どもや孫へきちんと伝えていかなければと思います。


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-『陽気』信仰随想 2009年度, 生き方

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