相談文
女性との交際について悩んでいます。私は5年前、付き合っていた彼女に「男らしくない」とふられて以来、女性との交際を避けるようになりました。食事に行くなど、友達として付き合うことは問題ありません。しかし、私は男としての自信が全くなく、「また傷つきたくない」との思いから、恋愛に発展することが怖くてできないのです。ちなみに子供が大好きなので、早く結婚して明るい家庭を築きたいと思っているのですが…。女性とうまく交際できるようになるには、どうしたらいいでしょうか。
回答文
随分つらい経験をされたのだとお察しします。しかし、それがトラウマになって、いつまでも女性とのお付き合いに踏み込めないのは、もっとつらいことですね。どうすればいいか、一緒に考えてみましょう。
さて、お手紙で気になった箇所があります。それは、「男らしさ」についての考え方です。あなたは、女性に親切な心で接し、偉そうにならないよう心がけていたのに、それがかえって「男らしくない」と受けとめられたとお考えのようですね。でも、女性からすれば、そういう態度は、「自分を大切にしてくれている」と感じられて、とても好ましく思えるものです。
親神様は、この世の地と天とをかたどって、夫婦をこしらえてくださいました。その理合いを思案すれば、おのずと男女の役割を理解できます。 思召に沿った真の「男らしさ」も見えてくることでしょう。
男性は、月・水の心。骨つっぱりの働き、種の働き。一本芯の通ったところがあり、 ここぞという時に信念を持ってやり抜く強さなどが、その姿として浮かんできますが、それは相対する性、女性への優しい心遣い、包容力に繋がってこそだと思うのです。
さらにもう一点。
結婚して夫婦となるのは、前生のいんねんを寄せてくださるからだとお聞かせいただきます。人にせよ、ものにせよ、「出会う」ということは、親神様の不思議なお働きがあるからにほかなりません。あなたにふさわしい相手と出会わせてくださるご守護をいただきたいものですね。
様々な価値観が集まる社会にあって、信仰する私たちは、物事の判断を、教祖の教えに照らし、凛とした生き方をしたいものです。見渡せば、お手本としたい先輩方がおられますよ。自信に輝いて・・・。
また、自分磨きと共に、今あなたにできるおたすけを心がけましょう。人のために尽くす喜びが、後ろ向きな心を吹っ切って、前に進む力となるでしょう。一言の言葉に、心曇らせた日々もあったでしょうが、そうしたことも将来、人の思いを汲み取れる大きな器となるための糧です。きっとご両親にもお喜びいただけるご縁があることを、心から祈っています。
『天理時報』人生相談 回答者:吉福多恵子
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